ダンサーがもつべき10の特性
ダンサーがもつべき10の特性とはみなさんはどのように考えますか?
踊りによっても考え方が様々かもしれませんが、インド舞踊の場合それが一つのSloka/祈りの詩となって説明されています。
Paatrasya Praanaa パートラスャ プラーナと呼ばれているサンスクリット語の詩です。
そんなことまで伝統的なダンスの教本に載っているんだ!と驚いたことを覚えています。
それではさっそく見ていきましょう!

Sloka -Paatrasya Praanaa-

※読み方
Javah sthiratvam rekaacha bramari drushtirathamaha
Medhaa shruda vacho geetam paatra puraanaa dasha smurtaaha
ekam vidhena paatrena nurtyam kaaryam vidhaanataha
英訳/日本訳
The ten fundamental qualities of dancing girl are
agility/ steadiness/ graceful lines/ balance in circling movements/ eye movements/ hard work/ intelligence/ interest/ good speach/ good singing and music.
ダンサーがもつべき10の特性は
俊敏さ/ 安定感/ 美しいライン/ 回転時のバランス/ 目の動き/ がんばり屋さん/ 知性/ 好奇心旺盛/ 品よく喋り、そして歌と音楽に長けていること。
解説
俊敏さ/ 安定感/ 美しいライン/ 回転時のバランス/ 目の動き
最初の5つは、ダンサーがパフォーマンスするときに大切な身体の動きについて述べられています。
インド舞踊はテンポの早い振り付けも多いですし、ひとつひとつのステップをきれいなフォームに保たなければならないので、体幹、バランス力はとても大切です。
そして最後は目の動きが美しさを決めますよね!
この5つはとても重要な要素だと痛感します。
がんばり屋さん/ 知性/ 好奇心旺盛/ 品よく喋る
次の4つはどちらかと言えば内面について述べられています。
バラタナティアムを習得するにはなんといっても忍耐力が必要です!
同じパートを何回も繰り返し、ひとつの曲を上達させていく。
曲の意味を深く追求する探究心、好奇心も表現する上でとても大切ですね。
そして観客は踊りを通して、ダンサーの知性と品格を感じとれてしまうんです〜本当に不思議です。
また踊りだけではなく、舞台の上で自分で曲を紹介したりと人前で喋ることが多いのも事実。
堂々と知性を感じさせるスピーチを人前でできたらいいですね。
歌と音楽に長けていること
この特性が重要視されていることはインド留学時代にもとても実感できました。
大学では舞踊の授業がメインでしたが、その次に多かったのが音楽、歌の授業でした。
バラタナティアムはリズム感がとても大切なので、歌や音楽の知識は踊りに役立ちます。
在学中に驚いたのは、音痴な生徒が多いこと、多いこと・・・
インドでは音楽の授業が小学校/中高で行われないようなので、妙に納得しました。
私は舞踊よりも音楽のほうが断然成績が良かったので、なんで音楽コースを選ばなかったんだろう・・・と少し後悔しました笑
まとめ
さていかがだったでしょうか?
みなさんはいくつ当てはまりましたか?
今回ご紹介した10の特性は後天的に伸ばせるものだと思うので、great dancerになりたい方はぜひ目標としてみてはいかがでしょうか
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